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今年はインフルエンザワクチン不足なし? [その他病気関連]

今年も、インフルエンザの予防接種の季節がやってきました。
今のところ、ワクチン不足というニュースは
とくに目にしていないです。

我が家は、インフルエンザの予防接種を
できるだけ毎年受けているのですが、
1人か2人はインフルエンザになってしまいます。
学校でほぼ毎年必ず集団感染するから、
3人のうちの誰かが、そこから感染してしまうのかも?

まあそれでも、まったく接種しないよりはまだマシだろう、
やらないで後悔するよりは、やったほうが後悔しないだろう
ということで。

10月中旬に、かかりつけの内科に電話して
インフルエンザの予防接種について、問い合わせてみました。

その内科では、11月から接種を始めるそうで、予約は不要。
料金は、13歳以上は3,600円で
12歳以下は2回で5,200円、一括払いとのこと。
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うーん、家族全員となるとかなり高いなー。
2015年に4価ワクチンになってから、より高くなったしなー。
(2014年まではA2株B1株の3価だったのが、A2株B2株の4価に。
 ワクチン製造では、4株をばらばらに増殖させて最後に混合するので
 1価増えると、それだけ手間も増えることに。)
自己防衛のためだけじゃなく、流行を防ぐのにも役立つから
公費の補助があってもいいと思うんだけどな~。

というわけで、
11月に入ってから、3人で内科に行きました。
受付時に、12歳以下は5200円を
一括で払ってもらいますけどいいですか?
と尋ねられたので、いいですよ~と答え。

問診票を書き、医師の診察を受けてから、ワクチン接種。

接種終了後、受付で支払いをしようとしたら
12歳の下の子も、一括払いではなく
今日は1回分2,600円を払い、
次回、2回目を受けたときに
2回目分の2.600円払ってください、と言われました。
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最近は、毎年その内科に受けに行っているけれど
子どもの2回分を一括払いでと言われたのは、今回が初めて。

もしかしたら去年、ワクチンが極端に不足していた時に
2回目を予約していたけれど、接種を受けに来ない人が何人もいて
もったいなかったから、
今年は、2回目予約した人がちゃんと受けに来るように
2回分を先払いさせることにしたのかなあ?
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そして我が家は、これまでのカルテを見て
毎年ちゃんと2回目も受けにきていることが分かったから、
信用があるということで、1回ぶんだけの請求になったのかなあ?


そしてここからは、インフルエンザワクチンの株について。

今年(2018/2019冬シーズン)の
インフルエンザワクチン株は、こんな感じです。

A(H1N1):A/Singapore(シンガポール)
    /GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A(H3N2):A/Singapore(シンガポール)
    /INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B(山形) :B/Phuket(プーケット)
    /3073/2013(山形系統)
B(ビクトリア):B/Maryland(メリーランド)
    /15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)
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A(H1N1)pdm09とB山形は、去年と同じ株で
A(H3N2)とB(ビクトリア)は、去年とは違う株です。
ちなみに、A(H1N1)末尾のpdm09は
2009年にパンデミックを起こした株、という意味でして。


去年(2017/2018)不足したワクチンの株は、こんな感じ。

A(H1N1):A/シンガポール
  /GP1908/2015 (IVR-180) (H1N1)pdm09 
A(H3N2):A/香港
  /4801/2014(X-263)(H3N2)
B山形:B/プーケット
  /3073/2013 (山形系統)
Bビクトリア:B/テキサス
  /2/2013 (ビクトリア系統)
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A(H3N2)は当初、「A/埼玉/103/2014 (CEXP002)」
という株が使われる予定だったそうです。
卵の中でウイルスを増やすとき(卵順化)の抗原変化が少ない、
ワクチンとしての効き目が高いイチオシ株。

でもこのイチオシ株、いざ製造を始めたら
当初見込み(去年比84%)よりも、ずっと増殖しづらくて
得られたたんぱく収量は、去年比33%しかなかったという。
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仕方がないので、収量が高いと分かっている
去年と同じ株に変更し、ワクチンの製造開始が遅れたために
ワクチンを接種する11月頃には、かなり不足する事態に。


ほかに、最近のワクチン不足で印象が強かったのは
2009/2010シーズンのワクチン不足。

この年は、それまでのA(H1N1)とは違う
新しいタイプのA(H1N1)が、急激に流行り出しまして。

実は、この新しいA(H1N1)は
1957年より前に流行っていた「スペイン風邪」ウイルスと近いため
50歳以上の人には、そこそこ免疫があったんです。
なので、
本来は免疫力が低下しているはずのお年寄りのほうが
若い人よりも発症しない・軽く済むという、ちょっと不思議な状況に。
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2009年の秋までに
例年通りの「季節性インフルエンザ用ワクチン」のほかに
「新型インフルエンザ用ワクチン」も作られたのですが、
新型用のほうは、数がかなり少なかったために
希望者全員に接種することはできませんでした。

なので、医療体制を維持するための医療関係者や
リスクが高い基礎疾患を持つ患者、
妊婦さんや小学生未満の幼児などに、優先的に使われました。

そして、一般の人が受けられるインフルエンザワクチンは
従来と同じウイルス株を含む、季節性インフルエンザのワクチン。
新型インフルエンザにはまったく効果がないワクチン。
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しかし、たとえ新型インフルエンザに効果がないワクチンだとしても
受けたいと思う人は多かったようで、ワクチンは不足し
毎年予防接種をしている人が、かえって受けられなくなる事態に。

この年は我が家も予防接種を受けられず、
当時3歳だったいちばん下の子が、A型インフルエンザ
(この年のA型は、ほとんどが新型のAH1N1型だったらしい)
にかかってしまいました。
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幸い、普通のインフルエンザと同程度の症状で
インフルエンザ脳症などにもならないで済みました。
タミフルドライシロップを飲んで、数日で完治。

2009年から大流行し
従来のAソ連型A(H1N1)とほぼ完全に置き換わった
新型インフルエンザA(H1N1)pdm09は、
最初は豚インフルエンザと言われていたもので
豚のウイルスが変異して、人から人に感染するようになりました。

パンデミックになる可能性があるインフルエンザは
他にも、いろいろあります。
以前かなり恐れられていた、
今は下火になったけれど、絶滅したわけではない
高病原性の鳥インフルエンザA(H5N1)。
少し前から、中国などで感染者や死亡者が増えつつある
鳥からヒトに感染するA(H7N9)。
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これらがパンデミックにならなければいいのですが。
何らかの理由でワクチン不足にならなければいいのですが。

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