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胎盤が自然に剥がれなかった話 [産婦人科]

1人目出産のときの話。

いきみたい感じというのが無かったので
何をどうすればいいのか、とても困りました。
痛みに耐えつつあれこれ試行錯誤しているうちに、ふと
子宮口の反対側にある「腹筋」に力を入れて
中身(子ども)を外に押し出せばいいんじゃない??と思い付き
実際に試してみたら、思った以上にうまくいきました(・∀・)
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そして、出産が終わってからが、この話の本題です。

やたら疲れたーと思いながら、分娩台の上で休んでいたところ
お医者さんがやってきて、
子宮口から出ているへその尾を引っ張り始めました。
「うーん、出てこないなあ」なんて呟きながら。
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そして、
「ちょっと失礼しますね」
と言いながら、子宮口の中に腕をすっぽり入れて
手で胎盤をひっぺ返し始めました!
「痛い!」
という言葉だけでは形容しきれない、なんともいえない感覚。
まさに、体内で内臓をはがされているかのような。
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本来、胎盤は産後5~10分くらいで娩出されないといけないのに
30分経ってもまだ出てこないので、仕方なく
お医者さんが手ではがす処置をすることになったようです。

そして、なんとか剥がし出した胎盤を
パズルを組み立てるように、本来の胎盤の形に組み立てていました。
どうやら、胎盤が子宮内に残っているといけないので
全部揃っているかどうかを、組み立てて確認しているらしい。
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それにしても胎盤って、かなりデカイです。

胎盤を出した後も、分娩台の上で休んでいたのですが
看護師さんがやって来て、お腹の上に冷たいアイスノンを載せました。
子宮収縮を促すためらしく、仕方ないのですが
その日は夏だったのに、やたら寒かったです。
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出産時の出血量は、
母子手帳には多量(620ml+α)と書かれていました。
胎盤がなかなか出なかったから、出血量が多めだったのかな?

その後の入院中は、とくに何事もなく
退院前の子宮内の超音波でも、とくに何か言われることもなく。

というわけで、無事退院したのですが
退院後も、わりと鮮血ぽい少量の出血(悪露)が
ずっと続いていました。
妊娠・出産の本に書いてある通りなら、もっと早く止まるはずなのに。
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1か月健診の数日前。
トイレに行ったときに、ピンポン玉より小さめくらいの
膜らしきものを含む、謎のカタマリが出てきました。
そして、その後は急に出血が少なくなり、数日で完全に止まりました。
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産後も長く出血が続いていたのは、どうやら
胎盤や卵膜が完全に出ていなかったのが原因だったようです。

あとで調べてみたところ、
出産後30分経っても胎盤が娩出されない状態を「胎盤娩出遅延」、
今回の私のように、自然に胎盤が出なくても
医師が手で剥がして(用手剥離)剥がれるものは「付着胎盤」、
何らかの理由で、子宮と胎盤が癒着していて
剥がそうとしても剥がれない場合は「癒着胎盤」となるようです。

そして、
癒着胎盤があると、産後に大量出血が起こり
母体が死亡することもあるし、
大量出血を防いで救命するために、子宮を摘出することも。
子どもが無事に生まれたからオールオッケー!
とはいかない場合もあるようです。

私の付着胎盤、1人目出産のときには起こりましたが
2人目と3人目のときには起こりませんでした。
痛い用手剥離しないで済んだもの嬉しいけれど、
寒いアイスノンを使わなくて済んだのも嬉しいw

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母乳が血乳だった話 [産婦人科]

子どもが2人目と3人目のときに
母乳が血乳だった話です。

1人目を出産した時には、血乳ではなかったです。
母乳の出はあまりよくなかったのですが、
とりあえず、普通に白い母乳でした。
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問題は、2人目を出産したとき。
母乳がどれくらい出ているかを確認するために
白いタオルの上に絞り出したら、なぜかコーヒー牛乳色。
左右の乳房で濃さの違いはあれど、どちらもコーヒー牛乳色。
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母乳はもともと、血液から作られるのですが
栄養分や白血球は含むけれど、赤血球は含まないので
白く見えます。
しかし、未発達な乳腺では
本来は混入しないはずの赤血球が少量混じることがあり、
コーヒー牛乳色の血乳になることがあるようです。
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そういえば大学生の頃、
校内の保健管理センターで受けた健康診断で、血尿を指摘され
血液検査、顕微鏡での細胞検査、レントゲンなど
血尿の原因を詳しく調べたことがありました。
結局、血尿の原因(治療すべき病気)は見つからず
軽い急性腎炎か、血液が毛細血管から漏れやすい体質かも?
という話でした。
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子どもに血乳を飲ませていいのか、看護師さんに尋ねたところ
赤ちゃんが嫌がるかもしれないし、
もし赤ちゃんが下痢したときに、腸からの出血かが分からないので
とりあえずあげないでおいてください、とのこと。
初乳は免疫が多く、飲ませると子どもが病気になりにくいというから
飲ませられなくて残念だなあ。
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血乳を子どもに飲ませられないとはいえ、
母乳を出さないままでいると、分泌が止まってしまうので
仕方なく、入院中は、母乳を定期的に哺乳瓶に絞っては
そのまま捨てていました。
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退院後は、血液が漏れにくくなったのか、乳量が増えたからか
母乳がほぼ白に近くなったので、子どもに飲ませました。
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3人目が生まれたときも、2人目とまったく同じで
最初のうちはコーヒー牛乳、しばらくして白くなりました。

結局、初乳を飲ませたのは1人目(長女)だけで
2人目と3人目(長男と次男)には飲ませていません。
しかし、長女だけが病気にかかりにくい、という感じは
とくにありませんでした。
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血乳には、私のように
母乳の出始めて一時的に起こる体質的な血乳だけでなく
無理な母乳マッサージや赤ちゃんが噛むことによるケガ、
乳腺に細菌感染して起こる乳腺炎、
乳がんで起こることもあるらしいです。
なので、
鮮血、乳房の腫れやしこり、熱感や痛み、全身の発熱、
しこり、産後かなり長く続く血乳、
片方の乳房のみからの血乳(体質的血乳でも起こる場合も)
など、気になる症状があるときには
念のため、乳腺科を受診したほうがいいかもしれないです。
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お医者さんをどうしても信用できなかった話 [産婦人科]

10年以上前のことなので、
記憶がかなりあいまいなのですが。

ある日、妊娠検査薬で調べたら
妊娠反応があったので、産婦人科に行きました。
以前の出産のときに通っていた産婦人科は
医師不足で閉鎖してしまったので、
仕方なく、初めて行く病院へ。
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そこで診察してもらったのが、
まだ若い、どことなく頼りなさそうな医師。

医「妊娠しています。ここに胎芽も見えますね。
  ただ、卵巣が5cmくらい腫れていますね。
  これは、早く手術をしなければいけないので
  次回の診察時に、手術の予定をたてましょう」

妊娠初期に、一時的に卵巣が腫れたりすることは
ぼんやりながらも知っていたので、

私「妊娠初期の一時的な腫れじゃないでしょうか?」
医「いやいや、これは手術しないといけませんよ。
  次回の予約は1週間後の同じ時間でいいですね。」
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そして、医師はPCに向かって
医「えーと、予約はどうするんだっけ?」
看護師さんが慌てて来て、操作方法を説明。

医「来週の同じ時間でいいですね?」
カタカタ(キーボードに入力する音)
私「あ、その日はちょっと用事があって...」
医「それなら、金曜日でいいですね」
カタカタ(キーボードに入力する音)
私「えーと、できれば朝9時のほうが」
医「では朝9時で」
カタカタ(キーボードに入力する音)
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...今、予約の取り消し操作やってたっけ?

窓口での支払いが終わったあと、いや~な予感がしたので
総合受付に行って、予約の確認をしてもらったら
やっぱり、予約が3つ入っていました。
予約を変更する時に、前の予約の取り消しをしなかったらしく。
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なので、窓口で、前の予約2つを消してもらいました。

家に帰ってから、卵巣の腫れについて
インターネットで調べてみました。

卵巣腫瘍(良性)
・漿液性嚢腫(液体がたまる)
・皮様のう腫(脂肪がたまり、歯や髪の毛も)
・粘液性(ムチン性)嚢腫(粘液がたまる)
・チョコレート嚢腫(経血がたまる)
小さければ経過観察、5cm以上なら手術を検討
ただし患者の希望をできるだけ尊重
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卵巣腫瘍(悪性)
・悪性嚢腫(卵巣がん)
・境界性嚢腫(良性と悪性の境目)
できるだけ早く手術

そして、卵巣が腫れていても問題ない場合もあり、

機能性嚢胞
・卵胞嚢胞(卵子の成長過程で発生)
・黄体嚢胞(卵子放出後に発生)
・ルテイン嚢胞(妊娠初期に発生、黄体嚢胞の一種)
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ルテイン嚢胞は、妊娠初期のHCGホルモンの影響で
卵巣が大きくなるもので、
HCGが多い8-10週が大きさのピークで
16週までには小さくなるようです。

私の卵巣の腫れ、ルテイン嚢胞の可能性が高そうだけど
あの医師は、卵巣が大きければ
有無をいわさず手術、という感じでした。

別の病院に転院すればいいのかもしれないけれど、
病院とくに産婦人科が少ない地域なので、病院は変えたくなくて。
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かなり迷った末に、
同じ病院だけど、別の曜日に通うことにしました。
そうすれば、医師も変更になるので。
病院に電話をして、予約の曜日を変更。

次の予約のとき、
別の医師(その産婦人科のメイン医師)に
診てもらったのですが、
普通の健診だけで、卵巣の話は一言も出てきませんでした。
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内診が終わったあとで、
以前、別の医師から
卵巣の大きさを指摘されたという話をしたら、
今の時期ならまったく気にする必要はない、と言われました。
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ですよねえ。

やっぱり、手術はまったく不要な
卵巣の腫れだったらしいです。
それ以降の診察でも、卵巣のことは何も言われなかったので
そのまま小さくなったのだろうと。

いや~、危なかったです。
同じような症状で、あの医師に不要な手術をされた
不幸な妊婦さんがいなければいいのですが。
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風疹の予防接種と妊娠初期の抗体検査の話 [産婦人科]

免疫がない女性が、妊娠初期に風疹に罹ると
高確率で起こる、先天性風疹症候群。
その啓蒙のために、 「コウノドリ」という漫画の、風疹についての話が 今現在、無料で観られるようになっています。
https://comic-days.com/episode/10834108156628614120


ここからは、自分の妊娠と風疹についての話。

私は、小学校4年生のときに風疹に罹りました。
ただし、その症状は赤い発疹のみで
発熱もまるでなく、体調的にはすこぶる元気。
出席停止の1週間はとにかく暇で、ひたすら庭で遊んでいました。
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中学生のとき、女子のみを対象とした
風疹の予防接種を受ける機会があったのですが、
風疹に罹ったことがある人は、受けなくていいと言われ。
おお~私は罹ったことぞ~注射を受けなくていいぞ~、と
注射を受けなくていいことに、のんきに喜んでいました。
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そして大人になり、妊娠について考える年齢になってから
心配になってきたんです。
食学生のときに私が罹ったアレは、本当に風疹だったのか?
と。
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実際、子どもの頃に風疹と診断されたけれど
実は風疹ではなかった、ということも多いらしいです。
今は、風疹の可能性があれば、血液検査で抗体の量を調べて
確定診断するけれど、
昔は、見た目の症状のみで、風疹かどうかを判断していたので。

1人目を妊娠したときに、
妊娠初期の検査のひとつとして、風疹の抗体検査を受けたところ
抗体価は32倍。
幸いにも、十分な免疫あり、とみなされる値でした。
子供のころの風疹?は、本当に風疹!だったらしいです。
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と、私は後退があってよかったのですが、
2人目妊娠中に、病院で知り合ったとあるお母さんは
風疹の抗体がない、との話でした。

その方は、1人目を妊娠したときの風疹抗体検査で
自分には充分な抗体がないことが分かったそうです。
なので、1人目を出産した後にワクチン接種をしたけれど
抗体はできず、
2回目のワクチン接種をしても、やはり抗体ができなかったそうです。
どうやら、風疹の抗体ができづらい体質らしくて。
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風疹は、本人が予防接種を受けていれば確実に防げる
と思っていたけれど、そうでない場合もあるんですね。
いくら本人が予防したくても、予防のしようがない。

風疹の抗体について気になる方は、

風疹の抗体検査や、風疹の予防接種は
都道府県や市町村で助成があるところも多いので、
検査や接種を希望する場合には、ネット等で確認するといいようです。

補助を受けられる条件等は、自治体ごとにかなり違うし
制度はどんどん変わっていくので、ややこしいですけどね(^_^;
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男性の抗体検査や予防接種の費用は、
残念ながら、今はまだ補助がない自治体が多いですが
来年度には、全国的に、抗体検査は無料となるようです。

そういえば、1人目妊娠時の私の風疹抗体価は32倍だったのですが、
2人目のときは64倍、3人目では128倍にあがっていました。

もしかしたら、
知らないうちに、風疹ウイルスが体内に入っていて
ブースター効果で免疫力があがったのかも?

もし、私に風疹の抗体がなければ
風疹にかかっていたのかも?と思ったりも。
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風疹、やっぱりこわいです。
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